■ 抄録・要旨
| 光化学オキシダントの主成分であるオゾンは酸化力が強く毒性が高いため、農作物の成長や収量などに悪影響を与える。本研究では、水稲の収量に及ぼすオゾンの影響を明らかにするために、“コシヒカリ”を対象にして、水稲の成育段階別(栄養成長期、生殖成長期)にオゾンを処理し、収量に最も大きな影響を与える成育時期を検討した。
その結果、オゾンによる収量の低下原因は、主に栄養成長期のオゾンによる成長低下に伴う穂数の減少によるものであると推察され、水稲の収量低下には生殖成長期(結実期)よりも栄養成長期のオゾンが大きな影響を及ぼしていると考えられた。
|